痩せ我慢してでも浸かりたい! 温泉党の理想郷、野沢の外湯にザブン

【長野県 野沢温泉/横落の湯、清泉荘】

こんにちは、副ショチョー・上永(うえなが)です。

今回は有名どころ、野沢温泉から。

昔から大好きな信州・野沢温泉。

本当に、何回来ても素晴らしいというしかない。

ここは温泉好きにとって理想郷のようなところだと思う。

まず、湯がいいことはもちろんだが、

温泉街の雰囲気がじつにいい。

この大湯のあたり、べつだん用がなくとも、

ただ歩いているだけで心が弾むようだ。

温泉やスキー場の有名どころなだけあって、

結構な賑わいがありつつも、それほど騒がしくない。

こういう温泉地って、ありそうだけどなかなか無いのだ。

しかも北陸新幹線ができてからは、

JR飯山駅から直通バスが通って、とても行きやすくなった。

温泉街はかなり広くて、120軒ほどの宿と13軒の外湯がある。

源泉地の麻釜(おがま)では、地元の人が野菜を茹でていたりして、

クルマが通ることもなく、ひときわ長閑な雰囲気がある。

13軒もある外湯。全部周ってみるのも一興とは思うが、

ただ、私が入るところは大体、決まっている。

先の大湯も好きなのだが、温泉街のシンボルだけあって、

結構、混み合っていることも多い。

そういう観光客が多そうなところはなるべく避け、

地元の人たち向けの湯を、ひとつかふたつ、気分で選ぶ。

日に6湯も7湯も浸かると、かえって疲れてしまうからだ。

この日は、「横落の湯」に入ってみた。

横落(よこち)の名前のとおり、

道のすぐ真横に入口がぽっかり開けていて、

うっかりしていると落ちてしまいそうな感じだ。

男女別の入口の脇には流し場があって、

そこで洗濯中のおばあちゃんがいた。

野沢の外湯のいくつかには、温泉の出る洗濯場が

併設されていて、こういう生活感に溢れた光景を見ることができる。

それがまた素敵なのである。

それでは、お邪魔してみよう。

野沢温泉の外湯は脱衣所と浴場の仕切りがないところが多くて、

それがまた好きなところなのだが、ここはガラス戸で仕切られる少数派。

でも、造りはいたってシンプル、簡素そのものだ。

背後のガラス戸を開け、入湯。

余計なものがいっさいない感じ。

いたって簡素であり、素敵な浴室。

あるのは四角い湯船とカランが2箇所だけ。

女湯は、まんまるの円形湯船だそうで、そっちもいいなと思う。

そしてケロリンの湯桶。

野沢の外湯で必ず見かける湯桶である。

野沢の湯は熱い。だから湯桶で慎重に掛け湯をして浸かるのだ。

いい湯なので、熱くても痩せ我慢して入っていたくなる。

ただ、この日の横落の湯は先客がだいぶ薄めてくれていて、

程よい感じにぬるく、ちょうどいい湯加減だった。これは運がいい。

麻釜から引湯された源泉は透明。ほのかな硫黄の匂いがたまらない。

濃厚ながらも身体にやさしくて、

沁み通っていくような感じ、これぞ野沢の湯。

もちろん、水で薄めないほうが源泉の成分が損なわれないので

いいには違いないのだけど、熱すぎて入れないほうが

個人的には不幸だと思うのである。

野沢温泉は「湯仲間」制度があって、村人たちの助け合い精神で、

この外湯が保たれている。利用は無料というか、寸志で入れてもらえる。

ありがたい「貰い湯」を、放心状態で満喫した。

この日、逗留したのは温泉街の中心地にも近い清泉荘(せいせんそう)。

坂をちょっと下ったところにある、穴場的な温泉宿で、

旅館というよりは民宿といった感じの、こぢんまりしたところだ。

この宿の侮れないところは、地下にある内風呂。

岩風呂・・・というわけではないが、そういう感じの

無骨な造りで、観音様のような石像が鎮座している。

この雰囲気だ。もう、ひと目で気に入ってしまった。

観音様の脇から流れてくる源泉は、もちろんかけ流し。

実は湯船が2つあって、観音様の湯はかなり熱いが、

もうひとつは比較的ぬるくて入りやすい。

源泉は麻釜方面にある奈良屋の湯を引いてきているようだ。

少し離れてはいるが、湯口まで空気に触れず

運ばれてくるため、非常に鮮度がいい。

ふと見れば、野沢温泉小唄なるものが看板に書き付けてある。

「はあ~千曲わたればナ 野沢の出湯ヨ・・・・♪」

曲調は知らないが、なんだか歌いだしたくなるような陽気さがある。

しばらく宿でゴロリとして余韻を楽しみ、

宵闇に包まれ始めた温泉街へ出てみる。

「つくしんぼ」という店で郷土料理を楽しんだ。

野沢菜、馬刺し、焼椎茸。それに地酒の水尾。

みんな地物ばかりだ。地元でしか味わえない垂涎の取り合わせ。

近くに住む友人が来てくれて、差しつ差されつ。

満足満足。

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ショチョー岩本と、副ショチョー上永が、二人三脚で作った本書。

この「ひなびた温泉パラダイス」では、

野沢温泉の外湯も紹介していますが、

その中で、もっともお気に入りの「十王堂の湯」をチョイスしました。

「ひな研」サイトとともに、楽しんでいただけると幸いです!

「ひなびた温泉パラダイス」特設サイト http://hinapara.info/

■野沢温泉 外湯
http://www.nozawakanko.jp/spa/sotoyu.php

■清泉荘
http://www.seisenso.com/

記事:副ショチョー 上永

2018-05-31 | Posted in 関東/中部No Comments » 

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