ここの湯は、小さくてもワイルドだぜぃ~/博多温泉・元祖元湯

【福岡 博多温泉/元祖元湯】

いやぁ、おもしろい湯だったなぁ。

…と、最初にいってしまおう。

博多温泉・元祖元湯。その名がストレートに語るように

元祖元湯は博多温泉発祥の湯だったりする。

西鉄福岡(天神)駅から5つめの井尻駅で降りて、

ホントにこの先に温泉なんかあるのかなぁって感じの市街地を

てくてくと15分ほど歩いていくと、いよいよ道間違えちゃったかなって感じの

普通の住宅地になる。でも、そこにポツッとあるんですね、「元湯」の看板が。

しかし、見たところフツーの家である。

でも、看板はある。そして、向かいには「泉源博多温泉」の石碑が立てられてある。

うん、ここで間違いないのだ。

しかし、フツーの家と見えたこの建物の入口は、

よく見ると、なかなかフツーではなかった。

それというのも、湯上がりにくつろげるようなベンチなんかが

あったりするんだけど、

その両脇にお地蔵さんらしき石仏が二体ずつ置いてあって、

なんとも独特な雰囲気を醸し出している。

さらに入口の前にもお地蔵さんがあった。

そういえば表の看板にここ博多温泉・元祖元湯のいわれが書いてあって、

この場所に信仰を集めていた地蔵尊があって、そのたもとに井戸を掘ったら

49度の源泉がこんこんと湧き出したと書いてあったな。

ということは、このお地蔵さんがそれなのかな?

「湯元」と書かれた看板がなければ

普通の民家の玄関にしか見えない引き戸を開けると、

小さな番台があって、女将さんが座っていた。

ニコニコと愛想のいい女将さんに入浴料600円を払って浴室へと向かう。

浴室引き戸を入っていくと…、

そこは青い塩ビの波板で囲われた、手づくり感満載な世界だった。

おお、バラック系だねぇ(こういう温泉を密かにそう呼んでます)

簡素な棚があるだけの脱衣所があって

その向こうに青い塩ビの波板で囲われた岩風呂風の湯船がある。

2人入っていっぱいな小さな湯船だ。ゴボゴボと源泉が塩ビパイプから注がれている。

な~んていうか、この湯船のサイズと、塩ビの波板の手づくり感が

実にマッチしている感じで、うん、こういうの、そそられますねぇ。

さっそく湯につかってみると、おおお、熱い。

49度の源泉がゴボゴボ注がれているだけありますねぇ。

そう、やっぱ博多の湯は熱くなくっちゃねぇと、

自分でもよくわからない納得をしながら5分ほど湯につかる。

さすがに首の下から足の先まで真っ赤になった。

見よ、この足の色!(笑)

しばらく身体を冷ましてから

ふたたび熱い湯の中に。

すると…

ガッターン!ゴボボボボボボボブシュー!!!!!

えっ!?

さっきまでゴボゴボ源泉を注いでいた塩ビパイプから

物凄い勢いで熱い源泉が吹き出してきた。

な、なんだ?なんだ?

故障か?いや、それともそういう湯なの?ここって?

なんだかよくわからなかったけれど、

なんせ狭い湯船のこと。熱い湯のしぶきが飛び散ってくる。

でも、それ以外は支障はない。いやいや、むしろおもしろいではないか。

なんてことを思っている間も…

ゴボボボボボボボブシュー!!!!!ブシュー!!!!!

と、元気がいいのだ。


 

顔に熱いしぶきを浴びながら

熱い湯を堪能していると、

扉を開ける音がしてお客さんが入ってきた。

狭い浴室なので、出るとしようか。

いやぁ、いい湯だったなぁ。

番台の女将さんに

「いやぁ、いきなりゴボボボボーってびっくりしたぁ」といったら、

女将さん笑いながら「コンプレッサーでお湯を送っているんで音がねぇ」と。

「でも、気持ちがスカっとするようないい熱い湯でした。また来ますね!」と自分。

玄関を出ると、一枚の貼り紙があった。

入るときは気がつかなかった。

「まじないの数珠です。病のところにふれて下さい。病気がなおります。南無地蔵菩薩」と

書いてあって、横に数珠がかけられてある。

そうか、ここは元々は信仰を集めた地蔵尊だったものね。

今もなお、信仰深いおばあちゃんなんかがここにきて

湯につかって、この数珠で身体をさすったりしているんだろうな。

そう思うと、なんかますますこの元祖元湯が好きになった気がした。

いいなぁ、ここは。

帰りは天神駅で博多うどんをいただいた。

タモリさんが「うどんにコシ?いやいや、うどんはやわらかくなくっちゃ」と

よくテレビとかでいっていた博多うどんである。

食べてみると、うん、おいしいね!コシがないっていうよりは、

やわらかいながらもコシがあって麺のモチモチがおいしい。

そして出汁がきいたつゆがうまい!

なるほど~これが博多うどんか!これなら飲みの〆にもいけるかも。

…と、おいしく博多うどんをすすっている間にも、耳の中では…

あの元祖元湯の強烈なコンプレッサーの音が鳴り響いているのであった…

 

ガッターン!ゴボボボボボボボブシュー!!!!!

 


■元祖元湯
福岡県福岡市南区横手3-6-18
電話:0092-591-6713
入浴料金
13:00~15:00/600円
15:00~17:00/500円
17:00~18:00/400円
※こども 半額
営業時間:13:00~18:00(定休日:木曜日)

記事:ショチョー
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2017-06-14 | Posted in 四国/九州No Comments » 

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