大阪のめっけもん感マックスな極上湯やね〜ん/犬鳴山温泉 山乃湯

【大阪府 犬鳴山温泉 山乃湯】

大阪っていうと、どーもひなびた温泉のイメージがない。
ていうか、そもそも温泉のイメージがないわけなんだけど、
ところがところがあるのだ。いや、あるっていうどころではない。
それはもうかなり上級者向けのひなびた温泉がある。
いわゆる「これ、ヤバくね?」レベル。

大阪の泉佐野市の犬鳴山温泉。和歌山県との境目にある山間の温泉地。
そこに「ひなび」というよりは「廃墟チック系」の温泉がある。
外観は、見よ! こんな感じである。

で、入り口はこんな感じ。
外観もヤバイけど、入り口は従業員用の裏口っぽくてもっとヤバイ。
ね? かなり上級者向けでしょ?

ちょっとこの写真だと肝心の入浴料のところに
営業中の看板が被っていてよくわからないけれど、
入浴料、なんと700円!
このボロさで、ここは箱根か?それとも和倉温泉か?って感じの価格なのだ。
ここで踵を返す人も少なくはないだろう。

でも、そこはグッとこらえていただきたい。扉を開けてほしい。

扉を開けると、こんな感じだ。
外観のイメージを裏切らない空間がそこにある。

「浴室」への案内にプチっとグッとくる。

いつもは明るいおばあちゃんがいるそうだけど、
このときは物静かなじっちゃんだった。若干ヨーダが入っている。

休憩所はこんな感じ。
アルコール以外は持ち込み自由で、
お風呂も何度でも入れるそうなので、
使いようによっては700円も高くないかも。

ボロッボロのグッとくる暖簾を期待していたけれど、
それはあっさりと裏切られる。

お風呂は内風呂のみ。
5~6人でいっぱいな感じの広さ。
ちょっとささ濁りした湯がはられていて、
硫黄の香りがほんのりと。
大きな窓があって開放感がある。
うん、ひなびの情緒はないけれど、ここには愛おしいボロさがあるね。

湯は見るからにとろみを感じられる表情だ。
う〜ん、いいじゃないっすかぁ?

いつもはちょろちょろ源泉が出ているそうだけど、
この日は雨が関係していたのか、源泉の出もなかなかよかった。
湯は加温した源泉掛け流しだ。

さっそく湯に浸かってみると、
おお、期待通りのトロトロ湯。わ〜お!いいねぇ〜、浴感が!
あの廃墟感満載なボロい建物の中にこんな名湯があるなんて、実に素晴らしい。
いやぁ〜、めっけもん感あるなぁ。

Phは8.8。9を超えてないけれど、極上のトロトロ感がある。
ホースから注がれている源泉はそのままだから冷たい。
これを頭にザバァ〜っとかけると、ひゃ〜! たまらなく気持ちがいい。

いつまでも浸かっていたいぬるぬるトロトロの湯。
鼻をくすぐるほのかな硫黄の香り。開放感のある浴室(苔もあるけどw)。
源泉投入量が少ないから、湯が新鮮ないちばん風呂を狙うのがベストかもしれない。
ま、でも、そんなに人が押し寄せそうもないので心配ご無用かな。

この日は入浴のみで休憩所は利用しなかったけれど、ここ、なんでも、釜飯もおいしいって聞きます。
こんないい湯の後、おいしい釜飯と瓶ビールとかでひとときを過ごしたら最高だろうな。
いや、ホント、いいじゃないっすか「山乃湯」さん、あんたは大阪ナンバーワンのめっけもん感マックス温泉だ!

■犬鳴山温泉 山乃湯
住所:大阪府泉佐野市大木2234
電話:0724-59-7015
入浴:700円(10:00~18:00、無休)

 

2020-01-13 | Posted in 近畿/中国No Comments » 

関連記事