驚き桃の木!廃墟の極上湯/那須湯本温泉・老松温泉 喜楽旅館

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【栃木 那須湯本温泉:老松温泉喜楽旅館】

那須湯本温泉に想像をはるかに超えた温泉がある。

知る人ぞ知るぶっ飛んだ温泉、老松温泉喜楽旅館。

ここは、ひなびた温泉というカテゴリーもはるかに超越しているというか

そもそも、なんてカテゴライズしていいのかわからない温泉だったりする。

那須湯本温泉にはJR東北本線黒磯駅からバスで30分ちょっとで着く。

その昔、傷ついた鹿を追って発見された鹿の湯や、

那須与一が源平合戦の折に戦勝祈願をしたという温泉神社がある。

また、さらにバスでちょっといけば、テルマエ・ロマエで一躍有名になった

北温泉や、大丸温泉旅館など人気の名湯があったりする。

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しかし、今回はそれらの名湯には目もくれず、老松温泉喜楽旅館へと向かおう。

老松温泉喜楽旅館は地図で確認してもわかりにくい場所にある。

ただ、この、わかりにくいっていうのは、道がわかりにくいっていうところも

あるのだけれど、それ以上に、道っぽくないっていうか

その先に温泉があるとは、とても思えないような道の先に

老松温泉喜楽旅館があるということが、わかりにくい最大の原因ではないかと思う。

ヒントをひとつ言うと、老松温泉喜楽旅館への道は

廃墟化したホテルを、まず探すべし。

那須湯本温泉のバス停があるメイン通りをちょっと下っていって、

1本左側の道へ入っていっていくと、ちょっと目立つ廃墟化したホテルがあるのだ。

その脇に道があるのだけれども、その道が、

その先に温泉があるとは、とても思えないような道だったりする。

でも、かまわずそこを進んでいく。

すると、橋がある。で、それを渡って、歩いていくと、

くずれた木造建築物が見えてくる。

それが老松温泉喜楽旅館だ。

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それにしてもねえ、

知らない人が見たら、ここが営業中の温泉だなんて

ぜったい思わないだろうなあ。

いったいなんでこうなったのか

ただ、廃墟化しているのは建物の一部分だけで、すべてではない。

ま、でも、それをそのままにしながら営業していることが、

すごいですねぇ。

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入り口らしき扉があるところにいくと、

「受付は後ろです」と書いてあったので、後ろを向くと、

それらしき受付っぽい建物があったんで、引き戸を開けてみる。

すると、さらに障子の引き戸があって、その障子の向こうから

「日帰り入浴は500円ね~」という愛想のいいおじさんの声がする。

障子を開けて、おじさんに500円を払うと、おじさんいわく、

「今、誰も入ってないからごゆっくりね。2時間ぐらいつかっていってよ!」と。

なかなかいい感じのおじさんなのですね。

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さっそく、温泉につかろうと、母屋の引き戸を開いて中へと入った。

おじさんの説明によると、

「階段降りて、廊下をちょっといったところお風呂があるからね」

ということで、その通り階段を降りていくと

ぬぬぬぬ、ぬぅゎんだ?このオンボロ空間は!

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天井といい壁といい、べろんべろんに剥がれていて、

ほったらかし状態なのである。

場所によっては天井が完全に抜けている!

いやあ、噂には聞いていたものの、スゴいです。

ホントにこの先に温泉なんかあるの

廊下の先を見ると、確かに男湯と女湯の暖簾がかかっている。

しかし、その暖簾も、ボロい

暖簾の向こうにソファが見えていたが、そのソファのマットが、ない。

まあ、でも、それもまた、ここまでの展開を考えれば、

推して知るべしというべきことだろう。

心配なのは温泉なのである。

廃墟みたいな湯船だったらどうしよう

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恐る恐る、浴室の引き戸をガラリと開けてみると…

あにはからんや、そこには、いい感じにひなびた湯船があった。

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湯船はふたつあって、ひとつはお湯が抜かれていて、

もうひとつの湯船には、見るからにいい湯だなぁ~って思える

白濁した湯がなみなみとたたえられていた。

浴室内は硫黄臭に満ちていた。

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わーお!いいじゃないっすか!

さっそく湯につかってみると、一瞬にして、いい湯であることがわかった。

那須湯本の温泉といえば「鹿の湯」のような酸性の温泉なのだけど、

ここ老松温泉はそれとは違う独自の源泉。で、弱アルカリ性なんですね。

つまり肌にやさしい。

じっとつかっていると、じわりじわりと温泉のありがたい成分が

身体の中に染みていくような感じだ。飲泉用のコップが置いてあるので、

湯を飲んでみると、食道をじわりとありがたい成分が降りていく感じ。

うん、こりゃあ、胃によさそうだ。

平日ということもあって、誰もいない独泉状態だったので、

遠慮なく窓を開けた。川のせせらぎが飛び込んでくる。

冒頭に書いたように老松温泉はわかりにくい場所にある。

逆にいえば、それだけ静かな環境の中にポツンとあるのが、この老松温泉なのである。

極上湯。独泉。川のせせらぎ…

こんな廃墟みたいな建物の中に、こんな素晴らしい湯があるなんて。

ブラボーすぎますよ。老松温泉喜楽旅館。

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ここ老松温泉喜楽旅館の建物がなぜこれほどまでボロボロなのかというと

温泉の強い硫黄泉質と、北風の影響でボロボロになったのだという。

で、それをなぜ放ったらかしておくのかというと

修繕するお金が無いからなのだと聞く。

でも、これだけの名湯、そして温泉好きの間では有名な名物温泉なのだから、

クラウドファンディングとかをすれば、

資金も、あっという間に集まりそうな気もするけれど、

まあ、お金があれば済むってことでもないですからね、

後継者問題とかもあるのだろうし。

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でも、ホント、いい湯だったなあ。

そして忘れがたいインパクト。

帰り道、那須湯本の名湯「鹿の湯」にもつかっていこうかなと

思ったけれども、

老松温泉の余韻を薄めたくなかったのでやめにした。

それだけ老松温泉は、ある意味感動的だった。

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那須湯本のバス停近くの食堂で鮎の塩焼きを食べながら思った。

老松温泉は、いつかはなくなるんだろうなあ…

たぶん、その日は、そう遠い日ではないのだろう。

だからこそ、那須湯本あたりに立ち寄ったならば…

できるかぎり老松温泉喜楽旅館の湯に入浴しておこうと強く思った。

入れるうちになんども入っておきたい。

だってねえ、ホント、得難い温泉なんですから。

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老松温泉喜楽旅館 日帰り入浴500

栃木県那須郡那須町湯本181

電話:0287-76-2235

記事:ショチョー

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2015-08-25 | Posted in 関東/中部No Comments » 

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