これぞ究極の路地裏隠し湯系!/東郷温泉・寿湯

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【鳥取 東郷温泉/寿湯】

なんでもない通りの路地裏の奥。

ええっ?この先にホントに温泉があるの!?みたいな

狭い道の奥にある温泉をひな研では「路地裏の隠し湯系ひなびた温泉」と呼んでいます。

そんな温泉として、

これまでも上諏訪の「大和温泉」熊本市の「くすり湯」など紹介してきたけれど、

ついにその究極に出会ってしまいました。鳥取県で。

う~ん、こう書いただけでそのときの興奮がよみがえってきますねぇ…

山陰本線の松崎駅で降りると駅前に「歓迎 東郷温泉」と書かれたアーチが迎えてくれる。

その先には、ちょっとした湖みたいな東郷池の水面が広がっていて、

水面のこちら側が東郷温泉、対岸に羽合(はわい)温泉がある。

でも、そのアーチはくぐらずに、温泉なんかなさそうな方向へと歩くんですね。

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本当にな~んでもない道を100mほど歩いていくと

床屋さんのねじりん棒がくるくると回っている。理容シミズ。

さて、じゃあ、その手前で左を向いてみよ。

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あった!

シャッターの横にある通路というよりは

よくわかんない隙間に、看板(?)のような板がある。

う~む、たしかにマジックで「寿湯通路」って書いてありますねぇ。

でも、通路といわれても、よくわからない隙間にしかみえないんですよ。

普通の体格の人が1人通るのがやっと。

もしもそれが巨体の把瑠都さんとかだったりしたら、

横になろうが逆立ちしようが、絶対に通りぬけ…、いや、入ることすらもできない。

どうする?把瑠都!

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いやはや、すごいな。

まあ、なにはともあれ、この向こうに温泉があるのだ。いってみよう。

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7~8mほどの通路を抜けると、

ありました。いかにもジモ泉っぽい感じの湯小屋が。

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温泉マークが染め抜かれた暖簾がかかった引き戸を開けて中へ入ると

そこは無人の受付になっていて、

「入浴料は前払いでお願いします。よこのボタンを押して下さい」と張り紙がある。

よく見ると(よく見なくても )「よこの」文字が「上」に、むりくり書き加えて

「よこの」と読ませているところがかわいい。

たぶんブザーの位置を変えたのだろう。好感もてるな、こういうの(笑)。

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さて、ところがそのブザーを押しても、待てど暮らせど、なんの反応もない。

しかたがないので、湯小屋を出て、ふたたびあの狭い通路を抜けて、

理容シミズのドアを開ける。お客さんがいない店内のお客さん用ソファで

週刊誌を呼んでいたご主人が、それに反応しておもむろに立ち上がる。

「すみません、温泉に入りたいのですけど」とことわって入浴料200円を払う。

そう、実はここ、理容シミズがやっているんですね。

ネットで見て知っていたからよかったけれど、

なんでブザー押しても反応がなかったんだろう?もし反応があったとしたら、

あのご主人が出てくるのだろうか?

そうだとしたらお客さんの散髪中のときはどうなんだろう?

…なんて、どうでもいいことを思いながら、三たびあの狭い通路を抜けて

湯小屋の中に戻る。

扇風機がいい感じに鎮座している脱衣所もジモっぽくていい感じである。

マッサージチェアをリペアしたっぽいシングルソファが置いてある。

浴室には先客がいらっしゃって楽しげな話し声が漏れ聞こえてきた。

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浴室に入ると、こじんまりとしたタイル張りの湯船がある浴室空間だった。

ものすごく湯気がもうもうとしていた。おお、これは熱い湯なんだろうな。

2人の先客のおじさんに「こんにちは~」とあいさつして、かけ湯をあびながら、

すぐに温泉談義になった。東郷温泉のこと。はわい温泉のことなどなど。

聞けば同じ鳥取の出雲に住まわれているそうで、湯めぐりでここに来たとのこと。

ここは、熱い源泉がじゃばじゃばと、この蛇口から出ているところがいいんだよね、と。

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つかってみると、うん、うん、実にいい湯である。

そして、たしかに熱い。

口に含むとちょっとしょっぱく、うん、これは湯ざめしない湯っぽい。

熱いでしょ?と、すかさずおじさんが声をかける。

はい、熱いっすねぇ、と自分。

でも、実をいうと、朝に島根の温泉津温泉の激熱湯につかってきていたので、

熱湯への免疫ができていたし、温泉津の激熱湯に比べればそれほどではなかった。

だから熱いけど、ちょっと精神的&肉体的余裕があった(笑)

「熱さがいい感じにビシビシきますねぇ」と平然とつかっていたら、

「ほほう~」と感心していただいて、なんだか内心うれしかった(^^;)

源泉がとめどもなく蛇口から出ているところが見た目にもいい感じである。

でも知らない人が見たら、これ、勘違いして止めちゃうんじゃないだろうか。

だからなのだろう、蛇口の上に「湯は止めないください」という注意書きが貼ってある。

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しかし、島根の温泉津温泉でもそうだったけれど、

入る湯、入る湯、すぐに地元の方が話しかけてくることが印象的だった。

全国いろいろジモ泉を巡っているけれど、

そこまで話しかけてくるのって、あんまりない。たまたまなのか?山陰気質なのだろうか?

おかげさまで楽しい時間を過ごすことができました。

今度はもっとじっくり時間をとって、

山陰の温泉街のディープなジモ専的スナックとかに潜入してみたいな、と思った。

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寿湯の湯をじゅうぶん楽しんだあとは、

湯上りビールを飲むお店を探して東郷温泉をウロウロと。

すると駅前のとおりに、いい感じの昭和な喫茶店があった。

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こういうところで食う生姜焼きはおいしいんだよね。

でも、時間が微妙だった。ここで飯食って、ビール飲んでいたら、

今日中に東京へ帰れない。

ううう、涙を飲みながら東郷温泉を後にした。

いやぁ、それにしてもおもしろい温泉だったなぁ。

さすがにこれ以上の「路地裏の隠し湯系ひなびた温泉」はないだろう。

あったら、ぜひとも教えてほしい。

島根からわざわざ寄り道して鳥取に来たかいがあった。

よかった、よかった。

大満足で東郷温泉を後にした。

■寿湯
鳥取県東伯郡湯梨浜町大字旭
電話:0858-32-0039(理容シミズ)
入浴料金:200円
8:00~20:00(定休日:第1・3月曜日)

記事:ショチョー

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2017-01-14 | Posted in 近畿/中国No Comments » 

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